地球温暖化に対する懐疑論
地球温暖化に関しては、国際連合の下部機関であるIPCCが発行した報告書(現在はそのうち、最新のIPCC第4次評価報告書が最も信頼性が高い)がこれまでの学術的知見を集約しているとされている。この知見は、政治の分野を中心に国際的に広く認められており、気候変動に関する世界の動きもこれを主軸としつつある。地球温暖化や気候変動の研究に関わる多くの学術団体や科学者・研究者も、この知見を支持しているとされている。その一方、IPCCなどがまとめた学術的知見、1つ1つの学術的なデータや論文、学術的知見に関するコンセンサスなどに対して、懐疑論や異論も存在する。
地球温暖化のコンセンサスに異を唱える論文は一報もないと主張するナオミ・オレスケスによる2004年のサイエンス誌の記事に偽装行為が発覚し、少ないながらもコンセンサスとの不一致が見られる論文もあったことが後に判明した。また、2004年以降においても、地球温暖化に対する科学者のコンセンサスの一致は必ずしも見られないとの指摘が行われている。 観測地点の変化と平均気温の間に高い相関が見られるなど、データの不均一さや品質に対する疑問があげられる。 気候学者はIPCCのメンバーの三分の一にしか過ぎず、政治的に任命された非気候学者、非科学者がはるかに数で勝っており、さらにIPCCの報告書は極端な気候変動を主張するものを偏重して採用している。
可視光よりも変動の大きい紫外線や太陽磁場が気候変動に少なからず影響を及ぼしているのではないかと指摘する学者もいる。たとえば、太陽から放射されている磁気雲量が変化することにより、地球に届く銀河からの宇宙線量が変化し、その宇宙線に誘起され形成される地球を覆う雲の量が変化して間接的に気温の変動をもたらしているという説がある。ただし、スベンスマルクらによる2005年の実験で、宇宙線が水蒸気を巻き込んで水滴をつくることは証明されたものの、宇宙線量の変化が雲の量にどれだけ影響するのか、雲量データの解析の精度は十分なのかといった不明な点があり、温暖化の原因としてIPCCに取り入れられるにはまだ至っていない。この説を裏付ける観測データを得るには、数十年かかるのではないかといわれている。
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